2004.03.29 (月)

塊魂

塊魂

これは面白いと一部で評判なのでやってみた。確かに楽しい。ゲームそのものも面白いのだが、徐々に難易度を高めていく展開をストーリーとして組み立ててプレイヤーを引き込んでいく演出が楽しい。独特のテイストをかもし出す王様のキャラクタ性や、真面目なんだかふざけてんだかとにかく遊んでる台詞、やけにクオリティの高い音楽、これらはいったいどんな人がどんなふうに考えるんだか。演出の妙が作品としての完成度をワンランク上に高めている。

ゲームがこれまた楽しいのである。ガムテープのねばねば面を表にして球状に丸めたものを想像するとよい。それを散らかった部屋でごろごろころがしてみると、画鋲やらクリップやら消しゴムやら電池やら、そういったものがどんどんくっついて塊が大きくなっていく。そんな感じだ。ガムテープと違ってねばねば面が全部覆われてもまだまだ物がくっついていく。

塊が小さいうちは大きなものはくっつけられない。むしろぶつかった衝撃でせっかくくっつけたものが剥がれ落ちてしまう。ネズミや猫などの生き物は向こうからぶつかってきて衝撃を与えるので要注意だ。塊がモノを集めて大きく成長してくるとだんだん大きなものもくっつけられるようになる。これがまた爽快なのだ。塊が大きくなると視点も高くなり、自分が大きくなったように感じる。世界が小さくなったように感じるといった方が正しいか。すると、さっきまで障害物だったものが、今度は獲物になるのだ。生き物も例外じゃない。近寄るのを恐れる存在だったあのにっくき猫が逃げ回ってるじゃないか。追いかけて塊にくっつけた時には実に痛快だ。世界のスケール感の変化がゲーム性を巧みに高めていて、演出としてもよくできている。

塊をころがす操作も悪くない。アナログスティック2本をぐりぐり動かして転がすのだが、実に単純な操作方法だ。戦車のキャタピラを動かすつもりで操作すると違和感がない。単純なのでとりあえず動かすのは簡単なのだけど、思い通りに自在に動かすには訓練が必要だ。ストーリーを進めるうちにだんだんと自然に上達するような絶妙の習熟性がある。最初はうまく回り込めずにもどかしい思いをすることが多い。それでもなんとかころがしていればモノを踏んづけて塊を太らせていける。ストーリーが進むにつれ、微妙な操縦が必要になってくる。そのあたりの腕を上げていく過程を楽しめるようになっているところがわくわく感を加速させる。早くもっとうまくなりたいよ。

   

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