2007.02.17 (土)

アイデン & ティティ

「アイデン & ティティ」みたいな映画、好きですね。陳腐で青臭くてもう恥ずかしくなるようなことのオンパレード。ロックとは何か、上辺だけのバンドブーム、自分は何者なのか、などなど何かを批判したり風刺したりする映画かのようにも思えますが、どうやら違うようです。

「不幸なことに不幸なことがなかった」というセリフにとても共感しました。しいたげられた過酷な逆境であったり、圧倒的に強力な反発する対象であったり、そういうものを誰しもが持っているわけではありません。多くの人はぬるま湯につかったような平凡な生い立ちなわけです。そんな人生だと、何かに死に物狂いでエネルギーをぶつけたり、とことん何かを追求するために突っ走る、といった生き方をするような強烈な理由付けってのがなかなか無いんですよね。そんな状態の暮らしの中で、自分というものを問わなければならない苦しさを描いているのだと感じました。「そんなのロックじゃない」っていうのは、ロックに限らず「そんなの自分の求めてる生き方じゃない」って誰しもが常々思ってしまう自分の行動に対する言葉なんです。

アイデン & ティティ



東北新社 (2004/08/27)
¥ 3,121
ASIN: B00016ZLIE
   

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