2010.02.20 (土)

ブタがいた教室

『ブタがいた教室』は小学校で飼っているブタを食べるかどうかを小学生自身が考えるというすごいシチュエーションの映画です。 私が子供の頃には、近所の家で飼ってるニワトリを絞めて食べるなんて話はまだ身近にありました。でも都会に住んでいると、食べ物がもとは生き物であるという事実が現実のこととして目や耳に触れることがほとんどありません。決して忘れてはならない重要なことなんだけど、それを子供たちに生々しい体験として与えるなんて実に大胆です。

この映画でびっくりしたのは、子供たちが議論している様子が台本通りのセリフを演じているようにはどうしても見えないことです。本気で考えて悩んで意見をぶつけあっているように感じました。それだけにこのテーマの難しさにどっぷりと浸ってしまいます。自分が子供の時だったらいったいどう感じてどういう結論を出したんでしょうか。

一方で手塚治虫の『ジャングル大帝』のラストを思い出しました。レオがヒゲおやじに自分を食糧にと身を投げ出す場面です。『ブッダ』にも同じような場面がありました。こういうことを子供の頃にお説教として聞くことは多いのですが、物語に引き込まれるような形で真剣に深く考える経験をしていれば、食べ物を無駄にしたり命を粗末にしたりすることは無くなるんじゃないかと思いました。

ブタがいた教室 (通常版) [DVD]



NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) (2009-04-10)
¥ 3,990
ASIN: B001O0U1EU
   

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