本/CD/DVDの最近のブログ記事

2008.11.13 (木)

10年ほど前に「カルドセプト」というゲームがおもしろいと聞いてぜひやってみたいと思って買ってきたことがありました。ところが忙しくなってしまいなかなかできないうちにそのままになってしまい、結局楽しさを味わえていないままです。

DSゲームレビュー「カルドセプトDS」 - Game Watch -

10月16日、株式会社セガから「カルドセプトDS」(以下、本作)が発売された。本作はカードゲームとボードゲームの要素が融合したゲーム性の「カルドセプト」シリーズの10周年記念となるタイトルで、同シリーズでは初となる携帯ゲーム機用としての発売となっている。

DSなら手軽にどこでもできそうです。あらためてやってみようかな。昔できなかったゲームが続々とDSに登場してますから、どれもこれも成敗したくなります。しかしここで調子に乗って買いすぎると結局できなくて、リベンジに失敗して返り討ちに遭うような状況になってしまいます。自重せねば。

ところでこのゲームを作ってる大宮ソフトにいる知人は元気でやっているだろうか。

カルドセプトDS



セガ (2008-10-16)
¥ 5,040
ASIN: B000Y9EGGG
2008.10.16 (木)

先週は毎年恒例の「24」連日放映のためかなりの時間を取られてしまいました。休日にまとめて見たため、ほとんど一日中見てた状態です。

さすがにマンネリ化してますし、それだけでなくシナリオが粗くなってますね。悪人たちの行動が無理やりすぎて動機や心情をまるで理解できません。これまではそのへんも最初は謎としながらも、それなりに描いていたように思います。今回は意外性を演出するための唐突な行動にしか思えないことばかり。特にジャックの父親の行動は不可解すぎます。これまで築き上げてきたものを守るためにと言ってたはずなのに、中国には将来があるとか言ってるし、一貫性がなくちぐはぐです。

もはや長く続けすぎてクオリティを保つ限界を超えてしまったんでしょう。もういいかなとも思いますが、VIIではまただいぶ路線が変わってしまうようですから、巻き返しがあるでしょうか。

24 -TWENTY FOUR- シーズンVI DVDコレクターズ・ボックス 初回生産限定:「失踪」「フォーン・ブース」DVD付



20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2007-11-22)
¥ 25,200
ASIN: B000TV84IU
2008.10.14 (火)

サッカー映画『GOAL』の第2弾を見ました。今度はなんと主人公サンチャゴが世界最高クラスのレアル・マドリードに移籍してからの話です。実在のチームで実在の選手たちが出演するのはやっぱりわくわくします。ベッカムが、ジダンが、ラウルが、ロベカルが、チームメイトとして本人役で出演してるんです。エンディングロールで役名のところに「HIMSELF」ってのがずらりと並ぶのは壮観です。

ストーリーそのものはどこかで読んだような展開ばかりで陳腐なのですが、そこはもう本物の選手たちが出てくるシーンのために場を暖めているのだと思えばよいでしょう。レアルへの移籍交渉はクラブワールドカップが開かれている東京が舞台です。物語上はなんの必然性もないので、日本のファンにもリアルな臨場感を味あわせようという魂胆でしょうね。 試合のシーンやロッカールームの様子の描き方は、自分がレアルの選手になったかのような体験をさせてくれます。それだけでもサッカー好きなら十分楽しめるんじゃないでしょうか。

第3弾もあるそうなので、どういう演出をしてくれるのか楽しみです。

GOAL!2 STEP2 ヨーロッパ・チャンピオンへの挑戦 スタンダード・エディション



ショウゲート (2007-10-26)
¥ 3,129
ASIN: B000TLYGE6
2008.10.13 (月)

子飼弾氏の『弾言』を読みました。タイトルは「断言」にひっかけてあり、子飼弾氏が力強く言い切ることを「弾言」と称しているのだと思われます。この言い切りぶりが心地よいですね。本当は前提条件やら場合分けやらいろいろあってひとつの形に言い切ることはなかなかできないものなんですが、そういったところを敢えて切り落としてシンプルに言い切ってしまうことで本質を削りだそうとしています。そんなことを思いながら読んでいると、その意図が「誤解を恐れて冗長に話すことは、受け手にコストを払わせることになる」と言い表されてました。

格言めいた弾言で多くの真理を看破していますが、中には一見常識に反するように思えるものも少なくありません。少し挙げてみます。

  • (本は)買うほうが確実に安くつきます
  • 本に付箋を貼ってはいけない
  • 新聞を読むな

自分の人生をバランスシートから捉えるという考え方が中心的な内容になっているのですが、私には著者の一貫した物事に対する態度に非常に興味を惹かれました。 それは、世間の常識や一般的な概念の組み合わせではなく、自分自身で物事を捉え、分解し、骨組みをつかんだ上であるべき姿を再構築しているところです。 読者である我々は、弾言を丸呑みするのではなく、自分の中にしっかり取り込んだ上でじっくり咀嚼し、自分なりの言い方で改めて言い直してみることが必要です。自分が言い切れるようにならなければなりません。

本書の中でも特に共感できたのが次の文です。

突き詰めて言えば、人生は目標は目的ではなく、過程です。(中略)重要なのは、目的を立てるのは人生という手段を充実させるためにあるということ。

人生は旅の如しとも言いますが、目的地に着くために旅するわけではありません。その道すがらの体験こそが旅なんです。人生の目的は何だとか、何かを成し遂げなければならないとか考えて悩む人は大勢います。視点を変えてみると心の持ち方がずいぶん変わります。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
小飼 弾, 山路 達也


アスペクト ()
¥ 1,500
ISBN: 4757215339
2008.10.08 (水)

最近映画の宣伝やスペシャル版のドラマで「ガリレオ」の音楽を再び耳にするようになりました。この音楽を自分がずいぶん気に入っていたことを改めて思い出します。というわけでつい買ってしまいました。サウンドトラックのCDです。

特にオープニング曲の「vs.~知覚と快楽の螺旋~」はいいですね。わくわくする音楽です。TVでは実は途中までしか流されてなくて、CDでは続きを聞くことができます。こんな展開だったんですね。2曲目の「覚醒モーメント」もかっこいいです。福山雅治は実は詞も作ってるんじゃないのかな。聞いてみたい。

ひとつ残念なのはKISSして」の唄が入ってないことです。これがあればドラマの雰囲気を完全に再現できるのにな。それは望み過ぎなんでしょうか。

フジテレビ系全国ネット月9ドラマ「ガリレオ」オリジナルサウンドトラック
TVサントラ


ユニバーサルJ (2007-11-21)
¥ 2,500
ASIN: B000WP0B34
2008.09.28 (日)

『男たちの大和 / YAMATO』を見ました。映画そのものよりも巨大セットを作って撮影した映像に興味がありました。なかなか迫力がありましたね。昔プラモデルで作った大和の細部が、こんなだったんだとわかって感慨深いものがあります。ただ、映っているのが船首、人が並んでる甲板、砲台や機銃座など一部に偏っていて、全体を一望したり端から端までなめるような巨大さを感じさせる描写がほとんどなかったのが残念です。

ストーリーのほうは、戦争の悲惨さ、無情さを描こうとしているという以上に何を言いたいのかよくわかりませんでした。戦争は悲惨だ、というだけでなく何かを語ろうとしているんじゃないかと思ったんですが伝わってきません。型にはまったステレオタイプの役柄ばかりで人間らしさを感じません。もっとも、描きたいのはそこじゃないので敢えてそうしたんですかね。

男たちの大和 / YAMATO



東映 (2006-08-04)
¥ 3,990
ASIN: B000F6RURU
2008.09.24 (水)

PCなら自分で組み立てますし、チューンアップもします。個々のパーツの選び方や値段の相場もだいたいわかります。しかし自転車となるととりあえず乗って走れるというだけで、全然何にもわかってません。そのへんがロードバイクに踏み切れない原因だったりもします。ロードバイクのことをもっと知りたいと思って『ロードバイクの科学』を読んでみました。

ロードバイクがなぜ速いのか、その理屈がわかります。空気抵抗、摩擦抵抗の差なんですね。私のマウンテンバイクだって坂道をノーブレーキで下る時にその差がわかります。惰性で下ってるだけなのに、ママチャリよりも断然速いんですもん。ロードバイクはもっと抵抗が少なくて速いんですね。

走り方についてもいろいろなことがわかります。そのなかでもなるほどと思ったのは、ダンシングです。いわゆる立ち漕ぎですが、左右に揺らすとその分エネルギーが無駄になるんじゃいかと思ってたんですが、体重をかけた時の重心が真ん中に来るようにして力を無駄にしないようにしてるんですね。体重を利用する分だけ楽になるのかと思いきや、シッティングの方が実は力を使わなくてすむんだとは。

スタンディングスティル、すなわち足を着かずに静止するテクニックの練習方法が参考になります。これはやってみたかった。ハンドルを45度まで曲げてるのがポイントだったんですね。

交通ルールや道路状況を見据えた安全な走り方、サバイバルライドにもかなりのページを割いてます。ロードバイク以外の人にもとっても参考になります。ベルを付けていないと保険適用上不利になるかもしれないという件が気になりました。ベルを鳴らすのは尊大で相手が不愉快に感じるし、実際には声をかけたりブレーキ操作のカチカチ音で十分認知されるので、実質的にベルは不要としてつけていません。でもそれを理由に保険金を払ってもらえなかったりしたら困ります。前回保険を適用してもらった時にはそんなチェックはりませんでしたが、ちょっと気にしてみようと思います。

ロードバイクの科学―明解にして実用!そうだったのか! 理屈がわかれば、ロードバイクはさらに面白い! (SJセレクトムック No. 66)
ふじい のりあき


スキージャーナル ()
¥ 1,470
ISBN: 4789961656
2008.09.16 (火)
DIME誌付録

『DIME』誌を購入したら、付録にSDカードリーダーが付いてました。USB端子に直接挿すタイプで非常にコンパクトです。MicroSDアダプタも付いてます。こんなものが雑誌のおまけについてくるなんて実にお買い得じゃないですか。試しにPCにつなげてみたらすぐに認識されてちゃんと使えましたよ。

我が家のPCにはすでにSDカードリーダーを装着してあるのでとりあえず使い道がないのが残念です。スゴ録で使えないかな。

2008.09.01 (月)

『舞妓Haaaan!!!』は見たかったのでTVで放映してくれてよかったです。予想通りの、いや予想以上のはちゃめちゃぶりで楽しめました。特に鬼塚と内藤の張り合いがテンポよくどんどんエスカレートしていくところが漫画っぽくて最高です。筒井康隆の小説かと思いましたよ。

阿部サダヲさんの怪演っぷりはすごいっすね。どうしても小物っぽさがある俳優なんですが、逆にそこを生かし切ってます。小出早織さんはケータイ刑事は似合わなかったけど、舞妓はん役はハマってますね。その道に才能がありそうです。

自分はお茶屋遊びをしたいとも思わないし、まったく縁も無いのですが、そういう世界のことを知りたいという気持ちはあります。伝統的な世界のしきたりや仕組みについて多少なりとも垣間見れたことには満足です。そういう形で興味を持ってる人は多いんじゃないかな。大げさに言うと、日本文化の貴重な記録としても伝え残したい作品です。

舞妓Haaaan!!!



VAP,INC(VAP)(D) (2007-12-12)
¥ 5,040
ASIN: B000W6H23A
2008.08.18 (月)

映画版の「バッテリー」を見ました。 キャストはNHKで放映してたTVドラマ版のほうがよかったかな。ストーリー面では簡潔にまとまってる分だけ映画のほうがわかりやすく、受け入れやすかったです。特に巧と豪とのケンカの理由や立ち直りの過程は、TV版ではぐだぐだ長すぎて焦点がわかりにくくなってました。

そんなことよりも、 この作品の何がいいって、情景がいいですね。日本の山あいの小さな町といった風情がよく描けてます。私も小さい頃には山に囲まれたような田舎に住んでました。山があり、川があり、原っぱや林があり、遊ぶところがたくさんありました。懐かしく思い出します。ロケ地は岡山県のあたりのようです。行ってみたくなりました。

バッテリー 特別編 (初回生産限定版) (あさのあつこ書き下ろし小説付)



角川エンタテインメント (2007-09-07)
¥ 3,990
ASIN: B000M2DJGS
2008.08.16 (土)

大作映画「アレキサンダー」を見ました。アレキサンダー大王といえば小国マケドニアからペルシャをはじめ当時としてはとてつもなく広大な範囲を攻め従えた人物です。旅から旅へと戦い続けたのかと勝手に思い込んでましたが、結構そうでもないのですね。バビロンでの日々も長かったようです。戦闘シーンは圧巻です。古代の戦争はこれほどまでに大規模なものだったのでしょうか。日本の関が原の戦いなんてチンケなものだったのかと思えてしまいます。インドでの像部隊との戦いもどうやって撮影したのだろうかと思うほどの迫力です。グロいシーンも多いのですが、当時の刃物はそんなに切れ味がよかったんですかね。 大王の征服物語というだけでなく、境遇や人間関係も濃密に描いています。その分だけ話が長すぎてだらけてしまう感じもありました。

世界史をちゃんと勉強したことはないのですが、史実をもっと詳しく知っていればさらに楽しめたのだろうなと思います。

アレキサンダー 通常版



松竹 (2005-07-29)
¥ 3,465
ASIN: B0009G3F2A
2008.08.10 (日)

「ブレイブストーリー」を見ました。描こうとしているものはわからんでもないんだけど、ちょっと力不足、いやだいぶ足りなかったようです。ファンタジーは世界観が命でしょ。練りこめてないよ。描ききれてないよ。ストーリーに現れる部分以外で何十倍も設定を積み重ねて隠れたエピソードをいくつもいくつも丁寧に作りこんで、初めて存在感のある空間を描写できるんじゃないかな。なんだか表面的な張りぼてのような世界に見えました。冒険を始める必然性や流れが弱いからどうにも没入できません。

声優さんも芸能人を使うものだから、顔が浮かんできてしまってよくありません。主人公の声は少年というより女性の声にしか聞こえません。確かに女性の声優さんで少年の声がうまい人はいますけど、女性を使えば必ず少年の声に聞こえるわけじゃないです。なんだか残念な作品でした。

ブレイブ ストーリー



ワーナー・ホーム・ビデオ (2006-11-23)
¥ 2,980
ASIN: B000ICL3Z6
2008.08.09 (土)

実写映画版『どろろ』を見ました。手塚治虫のファンならよく知っている作品ですが、一般の人にはそれほど知られていないのではないでしょうか。そういう作品に陽を当てて実写化してくれるというのはありがたいことだと思います。少々設定を膨らましたところもありますが、結構原作に忠実なほうだと思います。実写化に成功しているかというと微妙なところもありますが、よくぞここまでやってくれたと思いたいです。原作ファンならとりあえず見ておきたいところです。

どろろ(通常版)



ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2007-07-13)
¥ 3,990
ASIN: B000PMGN18

どろろが女の子であることが最初からわかっちゃうのは配役からしてしょうがないでしょうね。もっと明るいキャラなはずですが、威勢のよさのほうだけ強くなってました。最後のセリフだけはひょうきんさが出てたかな。百鬼丸の体の映像はなかなか凝ってました。あそこまで表現してくれたのはうれしいところです。ストーリーはある一面だけが強調されたものになってますが、映画の枠に収めるための制約として目をつぶりましょう。

あらためてコミックスを引っ張り出してみました。今でも同じ体裁のままで売ってるんですね。手塚治虫にはこんな独特な世界観を持った作品もあるんだということを多くの人に読んでもらって知ってほしいです。

どろろ (第1巻) (Sunday comics)
手塚 治虫


秋田書店 ()
¥ 440
ISBN: 4253062571
2008.08.02 (土)

ずいぶん前に予約しておいたKORG DS-10がようやく届いたので、さっそく試してみました。シンセなんてまったく触ったことがないので、最初はまるっきりわかりません。DEMO音楽を鳴らしてみてふーん、そんなものかとおもう程度。ボタンがたくさんあって何をいじったらどうなるのかさっぱりわからず当惑することしきり。 こりゃ使いこなすにはそうとうな知識が必要そうだなと積読棚にしまいこみそうになりました。

が、気を取り直してもう一度挑戦。「SYN1 SEQ」を開いて適当にペンを滑らせてみると、、、こりゃ楽しいじゃないですか。マス目を数個埋めただけで突然テクノっぽいピコピコ音楽のループが流れてきます。マス目の横方向の間隔をいじるとリズムが変わります。調子に乗っていろいろな変則リズムを編み出して悦に入ります。 マス目の縦方向の位置をいじるとメロディが変わります。適当にいじればなんとなく聞けるフレーズが出てきます。上下にちょっとずらすだけで微妙に違うメロディになってまるで作曲家気分。

コネクタをケーブルでつないで音を作る段階まではまだまだたどりつけませんが、これだけで十分楽しめます。シンセサイザーってこんなに楽しいんだ。いやシーケンサーっていうのかな。とにかくこれはオススメです。音楽知識なんてこれっぽっちも必要ありません。ましてや電気回路やコンピュータの素養も無用です。昔は何百万円もしたであろう高級な機械を、単純なおもちゃとして楽しめちゃいます。これは絶対お買い得ですよ。

KORG DS-10(Amazon.co.jp限定販売)



AQインタラクティブ (2008-07-24)
¥ 4,800
ASIN: B0015PSKV0
2008.07.28 (月)

『スティーブ・ジョブズ神の交渉力』は数あるスティーブ・ジョブズの伝記と同じように、成し遂げた業績の大きさと凡人とはかけ離れた強烈な人格とを対比的に描いています。交渉という切り口で論じることで、各プロダクトごとを成功に導く鍵となった行動を簡潔に論じています。多くのエピソードは他書でも語られていますが、ジョブズの行動論理を短時間で振り返ることができます。幼少時から度胸と強引さを発揮していたことは私にとっては新しいエピソードでした。

ジョブズがいたからこそ、いくつもの価値ある製品が生み出されたことは間違いありません。しかしそこには多くの人が「交渉」に負けて犠牲になっています。

スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)
竹内 一正


経済界 ()
¥ 840
ISBN: 4766710487
2008.07.23 (水)

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』がTVで放映されていたのを見ました。よくぞファンタジーの世界を見事に実写映像化してくれたものだと思います。世界観という点では贅沢な見応えのある描写に仕上がっています。とはいえ、小説で読んで想像力を膨らませたほうが、より没入できて世界が広がるような気もしました。原作は読んでないのですが、きっとわくわくする興奮は原作でないと味わえないのではないかな。

ストーリーはだいぶはしょってある印象です。展開が急すぎるところも多く見られます。TV放映を見たので、少なからずカットされていたのかもしれません。次男坊の心理描写は疑問です。自分のしでかした行為とその結果について後悔も反省も、ましてや自責の念も感じられず、嘘としらばっくれでごまかしてりゃ許されるという教育上非常によろしくない展開のまま話が終わります。 せっかく映像が見事なのだから、人物描写もしっかり練り上げてほしいところです。

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女



ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント (2008-04-23)
¥ 1,890
ASIN: B00154QV1W
2008.07.05 (土)

ゲゲゲの鬼太郎の実写版を見ました。これは楽しい作品です。なじみの深い妖怪たちをよくぞここまでリアルに再現(?)してくれました。格闘する場面がけっこう多いのですが、妖怪たちの特技を生かした見せ場をもっとたくさん見せて欲しかったな。

何より驚くのは何人もの大物の俳優さんやタレントさんたちが妖怪の扮装をして登場しているところです。あそこまでの扮装をして妖怪に成りきってしまうなんて実に贅沢なキャストです。それだけゲゲゲの鬼太郎という作品が日本の文化として親しまれ、愛されているということでしょう。西洋のお化けに比べて日本の妖怪は憎めない個性を持ったものが多いですから、ぜひとも末永く伝承されてほしいものだと思います。

ゲゲゲの鬼太郎 スタンダード・エディション



ポニーキャニオン (2007-10-26)
¥ 3,990
ASIN: B000TILW96
2008.06.27 (金)
お父さんのためのゲーム企画講座

NINTENDO DS用の『The Tower DS』を買いました。もちろんタワーシリーズが好きだからなんですが、それよりも今回は特典付録として『お父さんのためのゲーム企画講座』という書籍が付いていることを知ってずいぶん前から予約していました。付録と言っても128ページありますから、ちょっと薄めの文庫本くらいのボリュームがあります。非売品なので本屋さんで買うことはできません。しかも早期購入特典だそうですから、今しか買えません。

タワーシリーズ生みの親である斎藤由多加氏は、以前はマッキントッシュ関連の書籍や記事等を執筆していて、よく読んでいました。その後「ザ・タワー」や「シーマン」など非常にユニークな着眼点のゲームをヒットさせました。掲題の書籍はゲーム企画講座とありますが、具体的な事例に基づく発想法の解説書籍でもあります。今しか売っていない貴重な文献なのでぜひとも入手しておくべきと思います。

ザ・タワーDS 特典 「お父さんのためのゲーム企画講座 その1着想編」付き



デジトイズ (2008-06-26)
¥ 4,800
ASIN: B0014FDAZW
2008.06.22 (日)

ソニーのTVに搭載されているDRCを開発した人に関するノンフィクションと聞いて『ソニー最後の異端』を読んでみました。DRCとは地上波アナログ放送の画質を向上させる技術と言われています。大画面のTVで解像度の低いSD放送を見ると、粗い画質で汚く見えます。DRCを通すとSD放送をHD放送並みの細かな画質に変換できるのだそうです。電気屋さんでこんな説明を受けたりするのですが、どうにも納得がいきません。そもそも伝送されていない情報を復元して表示するなんてできません。

よく映画なんかで衛星画像を拡大していくと細部が見えないのに、何やら画像処理していくと細部までくっきり見えるようになるという場面があります。そんなことが原理的にできるとは思えません。10という数値を与えられて、それが元々5+5だったのか2+8だったのかを当てるようなもので、推定しようがありません。DRCにはそれと同じような胡散臭さを以前から感じていたのです。

DRCは Digital Reality Creation の略で、Creation という言葉から無から有を生成するかのようなイメージを持ってしまいます。しかし実際には粗い解像度の映像から隣り合う画素の間にあるはずの画素を補間によって埋めることで連続性を高め、粗い画質がきめ細かい映像に見えるように加工しているのだと思われます。 これはこれで確かに画質は向上して美しい映像になるだろうとは思います。

しかし本来のHD画質とはやっぱり別物です。元々の解像度が高ければ細部の模様や線などもくっきり映ります。地図をアップで映す場面があったりするとその違いがはっきりわかります。HD画質なら細かい地名の文字がくっきり見える場面でも、DRCによる加工では細部の判別はできないはずです。あくまでなめらかできめ細かく感じるだけなのであって、本当に解像度が高いわけではありません。HD画質が普及してしまうとあまり意味を成さなくなる技術です。

この本で謎がすっかり解けたわけではありませんが、DRCは確かに画質を向上させてソニーのTVの付加価値を高めていたことはわかります。基礎研究の段階から先を読んで時間とコストを投入して技術開発を行い、製品に導入できているのは素晴らしいことです。筆者はそういうソニーらしさが失われつつあることを心配しています。ソニーには今後もイノベーティブな製品を生み出し続けてほしいものです。

ソニー最後の異端―近藤哲二郎とA3研究所 (講談社文庫 た 64-4) (講談社文庫 た 64-4)
立石 泰則


講談社 ()
¥ 440
ISBN: 4062760657
2008.06.07 (土)

「エニグモ」という会社の起業の物語を読みました。

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦
須田 将啓, 田中 禎人


ミシマ社 ()
¥ 1,680
ISBN: 4903908054

非常に痛快です。昔『シリコンバレー・アドベンチャー』を読んで以来のわくわくする話です。日本でもこういう形で起業する人たちが出てくるようになってるんですね。ネット時代が立ち上がるタイミングに大学生であったことは実に幸運なめぐり合わせだと思います。どんな時代にも起業はできますが、新しいアイディアをこれまでになかったビジネスにできるチャンスが最大限に高まっている時期です。 もちろんその時代に育ったら誰でもできるわけではなく、強烈な起業意識とやり抜く能力がある人たちだったからこそ実現できたのです。その意思や行動力がどれほどのものであったのかが非常によくわかる内容です。 大いに触発されてしまう本でした。

二人の創立者が交互に日記を書いているようなスタイルで話が展開します。それぞれの視点から書かれているにもかかわらず、重複もなければ話が飛ぶこともなく、実に自然にストーリーがつながっていきます。二人で分担して書いたにしてはあまりに見事な連携なので、誰かが二人への取材をもとにシナリオを書き上げたんではないかと思わせるほどです。それほど自然に引き込まれていってしまいました。今後の発展が楽しみであるとともに、自分もそういう環境に携わっていたいという思いが膨らんでいます。

シリコンバレー・アドベンチャー―ザ・起業物語
ジェリー カプラン


日経BP出版センター ()
¥ 1,835
ISBN: 4822740323
2008.05.25 (日)

『本は10冊同時に読め!』というタイトルには自分の読書スタイルに共通点があるので読んでみました。読んで感じたのは、内容よりも、この著者はよほど大きなコンプレックスを抱えていて、自分を大きく見せずにいられないんだろうなということでした。自分の価値観のみが最高で、自分だけが勝っていると言い張る態度ばかりが印象に残りました。人の幸せにはいろいろな形があるということを想像する力がないんでしょう。 タイトルになっている並列多読や、その他の生活スタイル、思考パターンの一部にはまともなものもあるのですが、その論拠や洞察があまりに浅くて論を構成するに至っていません。 この内容では多くの人に共感を得るのは難しいでしょうね。

笑ったのは、TVを見る時間が無駄と言いながら、CMの合間に本を読むと書いてあるところ。未だに放送時間に縛られたまま受身でTVを見ているとは時代遅れもいいとこです。HDDレコーダで見ればいくらでもコントロールできます。テクノロジーの会社の社長を経験していながら、最新テクノロジーの使いこなしができない人だったんですね。某MS社日本法人は技術がわからなくても社長が務まるような会社だったわけです。こんな恥ずかしい内容の本を平気で出せる勇気だけはたいしたものかもしれません。

本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫 な 36-1)
成毛 眞


三笠書房 ()
¥ 560
ISBN: 4837976913
2008.05.18 (日)

映画にもなったというので『リアル鬼ごっこ』を読んでみました。いやはや文章の調子からは全編あらすじが書いてあるのかと思いましたよ。情景描写ってのがほとんどなくて、淡々と筋書きを進行させていくだけ。そのスタイルを貫き通すってのもすごい。どうにも小説を読んだっていう気がしません。最近ではこういうのもありなんですか。いまどきの子供たちにはもちっと深い文学体験のできるSF小説を選んで読んでほしいな。

リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)
山田 悠介


幻冬舎 ()
¥ 560
ISBN: 4344405137
2008.05.10 (土)

知人が強く推しているので『嫌われ松子の一生』を見てみました。なかなかの傑作です。ストーリーだけだととっても暗い悲惨な話になってしまいます。そこを独特の演出とミュージカル仕立てで全編に渡って暗さを感じさせない出来映えに仕上がっています。主人公松子の人生に感情的にのめり込み過ぎて一緒になって落ち込むなんてことがなく、客観的に冷ややかに松子の境遇や人生について思いを巡らせてしまいます。

ちょっとした物事への対処法が不器用であったばかりに思わぬ方向に人生が転落していった人は少なくないでしょうし、誰にでもそういう可能性はあると思います。そういう意味では松子的な経験を小さな単位で誰もが繰り返しています。人生において何を信じ、どう受け止め、いかに許し、暮らしていくのか。 他人事のように笑って見ていながらも、いろいろと考えることのある映画でした。

嫌われ松子の一生 通常版



アミューズソフトエンタテインメント (2006-11-17)
¥ 3,990
ASIN: B000HRMEYG
2008.05.09 (金)

たぶん多くの人が指摘していることと思いますが、岡田斗司夫氏の『いつまでもデブと思うなよ』はライフハック書としてとても優れています。ダイエットに関心が無い人にとってもとても役に立つ本であるということです。

私自身はそれほど痩せる必要のない体型をしていますが、家人が読みたいというのと、レコーディングダイエットという手法に興味があったので読んでみました。本書で語られているのは、ゴールを確実に達成するためには、そのプロセスは楽しいものでなければならないという主張です。目標を達成するために日々実行することは、苦行であったり義務としていやいややることではなく、楽しんで自ら進んで行えることであるべきだというある種の哲学です。そして、そうしたプロセスを形作るための思考法がダイエットを題材として実にわかりやすく述べられています。

たとえば受験勉強や語学学習などにあてはめてみると、日々学習に取り組んだ過程を何らかの量として記録していけばよいのです。参考書のページ数や問題集の問題数、ヒアリング時間などなんでもよいでしょう。グラフ化したりするともっとよいでしょう。覚えたことや身に着けた力として自分のレベルが上がっていくことを目に見える形で記録することが岡田式のエッセンスです。そうやって「見える化」することによって自分に合ったペースがわかり、積み重ねた実績が自信につながり、続けていくモチベーションを湧き起こしてくれます。

何らかのかたちで類似したことを実践している人は多数いると思います。 楽しく目標を達成する手法としてあらためて意識して行動できるようになれますので、オススメの一冊です。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)
岡田斗司夫


新潮社 ()
¥ 735
ISBN: 4106102277
2008.05.08 (木)

『夜のピクニック』は原作の雰囲気が気に入って、どんな映画になっているのか楽しみでした。ほとんど全編ひたすら田舎道を歩いているだけという情景的にはメリハリの無い展開です。さすがに苦しかったのか妙なアニメ合成演劇風の妄想シーンが挿入されていました。それ以外は原作にかなり忠実だったんじゃないかと思います。

それだけに映画としては地味ですね。ストーリーにも大事件があるわけではなく、主人公が抱える秘密とそれにまつわる周囲の人の思いが描かれるだけで、まるで盛り上がりがありません。映画にするまでもなかったのではと思いつつも、よくぞあえて映像化してくれたものだと思います。地味ながらも思い出として噛み締められるような体験は再現できていたと思います。「この風景をこの場所から眺めるなんてもう一生ないだろうな」というセリフに共感を覚えました。

夜のピクニック(スマイルBEST)



ハピネット (2008-02-08)
¥ 2,380
ASIN: B000ZH6QZ6
2008.05.05 (月)

ケーブルTVで録画しておいた『HEROES』をやっと全部見終わりました。SF小説で超能力ものにわくわくした人にはそれなりに楽しめるんじゃないでしょうか。あらゆる種類の超能力者がこれでもかとてんこ盛りで登場します。サイコキネシス、読心、タイムトラベル、空を飛ぶ、怪力、透明人間、金属を溶かす、不死身などなど、ミラクルパワーのオンパレードです。ひとつひとつの能力がそれだけで小説の題材になるくらいなのに、全部いっぺんに大盤振る舞いで見せてくれます。

序盤ではどんどん増え続ける登場人物に困惑して収拾がつくんだろうかと心配になりながら見てました。ちゃんと全部つながっていくあたりは、少々強引さも感じますが見事なものです。超能力を使いこなしていなかったり、能力にまつわる描写が物足りなかったりするところもあって消化不良気味ではあります。きっと続編でもっと楽しませてくれるのでしょう。

ヒロ中村ことマシオカの「やったー!」は有名になったようですが、日本人や日本が登場するところもみどころです。 日本のオフィスや地下鉄の描写にはアメリカ人の日本に対するイメージが見えてきます。 マシオカ以外の日本人の日本語の下手さ加減やおじぎの不自然さ、チャンバラシーンのでたらめさには笑えます。そのあたり一度は吹き替え無しで見ておいたほうがいいでしょう。

DVDで揃えるなら下記の3つとも買わないといけないようです。わかりにくい構成ですね。

HEROES / ヒーローズ Vol.1



ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2008-02-22)
¥ 980
ASIN: B000X8ERTO
HEROES / ヒーローズ DVD-BOX 1



ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2008-03-20)
¥ 9,975
ASIN: B000X8ERTY
HEROES / ヒーローズ DVD-BOX 2



ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2008-05-15)
¥ 9,975
ASIN: B000X8ERU8
2008.05.04 (日)

『Googleを支える技術』はその名の通りGoogleの各種サービスの根幹となる優れた技術群を解説している書籍です。Googleの中の人が内部情報を元に書いたとか、Googleに詳細な取材を行って書いた、というわけではなく、Googleが公開している論文などの情報を元に書いてあるようです。こうしたまとまった形で紹介する資料はこれまでありませんでしたし、特に日本語で読めるものは少なかったので、たいへんありがたい本です。とても興味深く読めました。

Googleの生み出した技術といえばページランクが最も有名で、Googleの技術の柱のようにも言われています。本書でももちろんページランクについて言及していますが、意外なことにその解説はありません。なぜなら、Googleの技術の優れたところは、検索のアルゴリズムよりもむしろ人知を超えた爆発的な規模の拡大を克服することにあるからです。

従来のファイルサーバやデータベースにはとても収まりきらない膨大な量の全世界中のWebページの内容を、収集し、蓄積し、解析し、検索可能にすることは想像以上にたいへんなことです。Googleでは分散ファイルシステムや構造化ストレージシステム、分散ロックサービス、分散データ処理アーキテクチャ、分散処理記述言語といった技術を開発し、組み合わせることで実現しています。 これらの技術が優れていると思わせるのは、検索エンジンに特化した専用システムではなく、汎用的に大規模処理に適用できる技術として構築されている点です。もちろん検索に適したつくりにはなっているのですが、検索以外の多くのサービスに応用できる仕組みでもあるのです。

そして何より優れているのは、こうした技術を組織として継続的に生み出し改良し続けていける体制作りです。一人の天才が技術を作り出すだけならこれまでにも多くの事例があります。しかしここまでの規模のサービス群を、全体として統制の取れたかたちで、汎用的に作られることで互いに利用しあい、互いに連携しながらサービスを組み立てているのは Google が初めてではないでしょうか。 たとえば大規模分散ファイルシステムといえば、古くはCMUのAndrewなど研究レベルで優れたものがありました。しかしGoogleの技術は実際に大規模なサービスで全世界の人向けに実用的に運用されているという点ではるかに洗練されたものになっています。 Googleは多くの大学の研究室が束になってもなかなか実現できないようなシステム群を次々に生み出しているのです。 そして、Googleはそれを可能にする組織や環境を構築・維持することに相当な労力をかけていると思われます。本書ではそういった面にも光を当てています。

本書の特徴的なところは、規模を克服するための技術として、ソフトウェア面ばかりでなく、物理的なインフラについても独自の考察を加えながら解説しているところです。ハードウェア費用や電力、それを格納するデータセンターについての記述は、他ではなかなか読めないものです。

Google App Engineを使うと、本書で解説されているような環境の上で大規模な処理を走らせることができるんでしょうか。やってみたくてうずうずしてきます。

Googleを支える技術 ‾巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)
西田 圭介


技術評論社 ()
¥ 2,394
ISBN: 4774134325
2008.04.28 (月)

ハリウッドは別として、怪獣映画を作るのは日本だけかと思っていたら韓国でも作るんですね。しかも特撮はなかなかのできです。ストーリーも映画としてよくできてます。音の使い方や場面のつなぎ方もうまいもんです。公害から怪獣が生まれたり、人間を餌としてストックしたりといったあたりに他の有名作品の影響を感じずにはいられませんが、その辺を割り引いてもまずまずのできです。 予告編やポスターでは怪物が少女の背後に迫っていて、どうなるの?と思わせますが、なかなかショッキングな展開が続きます。クライマックスへのつながり方もいいですね。結末には悲しいものがあります。

米軍支配への皮肉のような描写も感じられますが、政治的風刺も入っているんですかね。そこらへんまではよくわかりませんでした。

グエムル-漢江の怪物- コレクターズ・エディション



ハピネット・ピクチャーズ (2007-01-26)
¥ 8,190
ASIN: B000JJ5FZW
2008.04.19 (土)

日本が誇るあの小松左京氏の名作SF小説『日本沈没』がいったいどんな映画になったのかと見てみました。あまり期待はしていませんでしたが、かなりがっかりです。はっきり言って原作の壮大なスケールを映画の枠の中で描き切ることができてません。素材レベルではよくできた映像も多いのですが、つなぎ合わせた結果はちぐはぐで完全にバランスを失っています。

日本列島が沈没するというとてつもない事態なのに、それを身近に迫ってくる恐怖として感じられません。未曾有の事態を目の当たりにして恐れ、次第に迫ってくることへの焦り、逃げ延びたい欲望、やり場のない絶望といったものがたっぷりあるはずなのに、なんだかひとごとのようです。なんだか遠くの国のニュース映像を見ているかのようにしか感じられません。

主人公はというとストーリー展開には特にからまずなぜに主人公として描かれるのかがまるでわかりません。最後のほうでようやくそれらしき行動を取りますが、それまでの描かれ方からすると不自然で唐突です。徐々に蓄積されて次第に盛り上がってくる感情の高まりみたいなものがないとリアリティがありません。無理やりとって付けたような恋愛物語も蛇足にしか見えません。

原作を読んで想像力を膨らませて自分の頭の中に描かれる映像に及ばないのでは映画としての価値はないですね。

日本沈没 スタンダード・エディション



ジェネオン エンタテインメント (2007-01-19)
¥ 3,990
ASIN: B000JMJU7I
2008.04.14 (月)

飛行機の中で娘が居なくなったのに、誰もそれを信じてくれない。確か『フライトプラン』の予告編はそんな設定を語っていました。いったいどういう展開になるのだろうと思って見てみました。後半がそういうことになるとは。いろいろと目をつぶればストーリーの流れ自体はそれなりに楽しめました。

しかしシチュエーションとしてはあまりに強引で無理がありますね。犯人が事前に描いたプランにしては、偶然が左右する要素がありすぎます。犯人の行動のあまりの行き当たりばったりさも、複雑な計画に矛盾を感じます。娘の存在を誰も気づかないなんてのもありえないでしょう。アクションシーンの派手さでそういうところをごまかそうとしているかのようです。もう少し脚本を練りこんでほしかったですね。

フライトプラン (Blu-ray Disc)



ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2007-01-26)
¥ 4,935
ASIN: B000I2IQ06
2008.04.05 (土)

H.G.ウェルズ原作の『タイムマシン』を読んだのは子供の頃ですから、ストーリなど全然覚えていません。映画からされた作品を見たのですが、こんな話でしたっけ。時間旅行という設定だけでずいぶんわくわくして読んだことは覚えているのですが、どこを旅したのかはまったく覚えていないので、原作との対応がわかりません。

原作がどうだったかはともかく、この作品は映画としてはずいぶん完成度の低いものになってしまっています。まるでまとまりがありません。いくつかの話を継ぎ合わせたようなばらばらなものになってます。唯一楽しめるのは時間旅行の描写くらいですかね。アクション映画仕立てになってくるあたりはかなり興ざめです。TVで見たのでだいぶカットされていたのかもしれませんが、主人公の感情の流れが唐突でぶつ切りな状態です。SF的な醍醐味も映画としての時間旅行ものの傑作である『バックトゥザフューチャー』に比べてしまうと、遠く及ばないレベルで終わってます。

タイムマシン 特別版



ワーナー・ホーム・ビデオ (2006-12-08)
¥ 980
ASIN: B000IU4NNC

こんなはずではなかったという思いがぬぐいきれないので、原作の小説もあらためて読んでみたいと思います。

タイム・マシン (創元SF文庫―ウェルズSF傑作集)
阿部 知二, H・G・ウェルズ


東京創元社 ()
¥ 546
ISBN: 4488607055
2008.04.03 (木)

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